その花の粒子

追い詰められない夢をみられる
二人でいたい 
ただ歌うたうとき



おもろうてやがて悲しき二人でも
梅雨月に日溜まりの夢みて



どんな言葉でも受け止め君の喜び考えよううつむかない



曇りガラスを拭く
閉じた窓越し
映る言の葉に笑顔隠せず




限りある時間今のこころだけで蝶が
舞うもうあるがままにさ




ふわりと舞う蝶の羽が揺れた紫陽花



フロントガラス打つ雨は涙
必死ではらうワイパーは吾の手



紫陽花の雨粒光る雨上がり
雫の粒子となりて咲きたい



ドライ前
君がその花切り落とし
その手でふわりとすくってくれ



おい小僧なにをやってんだと
蟻を見て吾に言いたい前をみて



悲しみよりも喜びを数えるように
浜辺の小石拾い見る

23/06/11 16:45更新 / 檸檬
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