夜明三月

大切な思いは歌に閉じ込めて
壊れぬよう流されぬよう




切なさのカミナリが落ちて
避けるすべなく
青く光った春の雨





朧気に昼間の上気に霧がかり
熱ざえゆれる弥生月





猫柳
淡雪桜の夕空に
白くか細く歩く人よ





白い三日月
夕日は沈む見上げて今
われ浮舟にのりたし





愛が実る
歳月の風は優しい手
真っ赤な頬にふれるよな





舞うように見上げた星月
明日になれば地に降りて
生きていける





朝を繋いでいくように
囀ずる小鳥のように
耳羽そばだて





負けてもはしるはしった
ゆめだけはみせて
そのウマの名は春うらら

23/03/19 08:04更新 / 檸檬
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