北の扉を開けて挿す花
寒もどり
空っ風にほっとする
まだ雛鳥のように飛び立たん
夜の扉
君に話す心の鍵は
明日の形になっていた
鉄の鍵穴
1500度が流れこむ
息をのみ一点集中
蓋の下
静かに息継ぎもがいてる
願わくば熟成発酵だ
あの星に手を伸ばす君の指先に
光る輪っかをさがす星雲
消えていく
霧の中でもひとつ漕ぎ
ため息色のゆめなか日記
強い雨
次の日には水溜まりに
安心してと君の日溜まり
一生の瞳で
一瞬の花を愛さんとする
きみにただ恋をする
風よ海よ
喜びで起こして彼方へ
あなたの心で貫いて
カラカラの喉に
オアシス君という
架け橋渡るわれは虹色
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