水玉とクローバー
雨上がりの空は
小鳥が喜びにないている
小さな子供達も公園に集まってきた
空は透けるようなと水色と白色の
ミルフィーユ
白びかりしてきた雲の隙間から
こぼれる微笑み
霞煙りに滲むような欠伸をひとつ
光りをのんだら
ふらふらの幽霊を吐く
栗の木の下にはくりくりっと
巻いた葉っぱが集まり落ちている
雨に濡れ柔らかな茶色巻き貝の上をあるくような小道
梢の先にひとつふたつ
まだいがぐりがぶらさがっている
冬の寒さと風にめっぽうつよかったのは
春風さんにさらってほしくて
待っていたようだね
これから
花曇り 春の雨 春の嵐に舞うだろう
公園のベンチの回りには
今
起伏が生まれ広がりを見せる
クローバーの葉に小さな透明の
水玉がたくさんだよ
やあ
クローバー
クローバー
クローバー
君もクローバー
もうすぐ日が差せば
ここら一体の緑がきらきらと光る
絨毯になっていくよ
クローバー
光りとともに水玉は消えていくけどね
ねぇ クローバー
大好きさ
今のうちなんだよ 僕らは
水玉滑らせて 遊ぼうよ
スモールバード チルドレン
ポルカドット クローバー
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