コンドルは飛んで行く

コンドルは飛んで行く

自由を求めて

羽をめいいっぱい広げて

太陽にむっかて高く高く

羽ばたいていった
あの
太陽へ 大洋へ

熱く 熱く

溶けていった

自由を求めて自由に傷ついた

ヤブ椿が咲くあの崖まで羽を精一杯広げて

叡知漂う刺すような冷たい水に

椿の花と共に

熱い 熱い 真っ赤な血を流した

自由を求めてコンドルは

何もない荒れ果てた地に辿り着いた

その痩せた体は勇ましく

わずかな実りを待っていた

痩せたコンドルは羽をめいいっぱい広げて

自由の喜歌を歌いあげ光の中を飛んでいた

23/01/28 22:12更新 / 檸檬
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