夜空に並ぶ
遠ざかる思い出に
心までなくしてしまうほどの涙
たったひとつの
自分しか持たない心の真剣を
取り戻したい、掬い上げたい
そんな思いが歌になるとき
解き放たれたメロディーは
波紋を広げて
あの弓張り月もさかづきのように
揺れて
光って夢となる
遠くから眺める
夜空にこそ
本当が隠されて
星がポツンと一人きり
光ってる
何処までも
何億光年の、神話さえ
今生きている思いの強さに
うろたえて
幾重にも波紋が
花びらのような形をしている
微笑みを浮かべて
切ない涙は
いつかキラッと光るよう
隕石、化石に
ならないで
博物館に並ばずに
あの夜空に光るのは
ひとつひとつのお星様
たったひとつのお月様
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