宇宙の片隅にある庭から
庭先の縁側下の桶に溜まった水が風に揺れている
光の屈折に
自分の心をみる
矛盾だらけにみえて
全てに意味があるような
この宇宙の片隅にある庭から
見上げる空
大空に凧を飛ばしたあの日の風
風と綱引きして大空を駆け抜けた
心は秋晴れ大運動会
グラウンドいっぱいに響くスタートのパッパァーン
グラウンドいっぱいに響く
あの子の真剣な眼差しが空に刺さる
いつしか 空は雲ひとつなく
ただ あるがまま あらわな 心
ただ 君がすき
空が高く
手を伸ばしても届かないけど
その空を
洗濯物が揺れる庭から眺めている
宇宙の片隅のこの庭から
君の庭先まで手をのばす
手を引けば
凧糸を引く君の手が見えるから
よかった そう
よかった 満天の笑顔が空に舞っている
大好きなその笑顔
遠くの空に舞う笑顔の凧糸を
この宇宙の片隅から
風に乗れと
今日も少しだけ手繰り寄せる
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