存在価値
私には役割がなかった
その場に存在していて
みんなと同じ児童だった
けれど
みんなと同じことが理解できず
みんなと同じことが理解できない私は
当然のように
輪の中には入れず
友達としての役割もなければ
仲間としての役割もない
役割がなければ
困ったときに手を差し伸べてくれる権利もない
あらゆる権利を認めてもらえず
結果としていじめにつながった
今は
家事や介護をてきぱきとこなす主婦の役割
パートではあるが仕事をまじめにこなす社会人の役割
詩作にふける詩人の役割
色んな役割を持つことができている
そして
それら役割を通して
自分の力を発揮する喜び
必要とされて誰かの役に立てる喜び
何かを為し得る喜びなど
生きる喜びを感じている
だから
こう私は考える
役割は存在価値とイコールだと
役割があって
人は存在すると実感できる
生きてよい
生きたいと感じるのだと
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