赤い月の乙女心
闇夜が
月を
呑み込んでいく
白い月は
徐々に
闇に溶けていき
やがて
消えてしまった
かと
思えば
薄赤い光を
放って
再び空に
現れた
その赤は
まるで
血のようだ
血と思うと
不気味に感じるが
モミジのように
紅葉していると思えば
その赤色も
普段の色とは違った
魅力を感じる
たまには
いいんじゃないかしら
そんな
気まぐれも
普段とは違う
髪型や服装をしたりして
彼氏に
変化を気付いてもらいたい
気付いてくれたら
嬉しいな
なんて
そんな乙女のような
遊び心が
月にもあって
地上の人々の
驚き見とれる様を
楽しんでみている
そう思うと
赤い月が
可愛らしい少女にように思えて
親しみを
感じる
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