イケメン急接近
昼食中
食堂で
何となく
一番後ろの席を取ったら
噂の
浅黒い肌の
ワイルド系イケメンの
看護師さんがやって来て
なんと
私の隣の席に
座った
そういえば彼は
いつもその席に
座って食事していたっけ
だから
これは習慣的行動なんだろう
だけれども
こちらは
嬉しさと戸惑いで
つい
にやけてしまい
それを隠すのに
必死
遠くから
見ているだけで良かったのに
隣に座られると
目のやりどころに困る
噂の彼が
まさかの急接近
台風が接近するのは
迷惑だけれど
私が密かに
アイドルとして慕っている彼が
急接近するのは
むしろ大歓迎
そのはずなんだけれど
どうしたら良いのかしら?
この状況
思考がわちゃわちゃして
どうしようもない
取りあえず
食事に集中して
気持ちを落ち着かせて
ランチバックに目をやると
可愛いサンリオキャラの柄
あ
多分
彼女いるな
まぁ
そうだよね
だって
見かけも良いし
中身も
優しくて
素敵な好青年
何もないわけ
ないじゃん
でも
そんなの関係ない
職場で
イケメンを拝み
こうして
急接近する機会を得られて
私は
もう十分
満たされたわ
私に
ときめきをくれて
ありがとう!
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