貴方に突き飛ばされたい

私の傍を
通り過ぎていく貴方を見つめ
私はきゅんとする

それを
繰り返すだけで
良かった

はずなのに

今日
仕事中に
急ぎ足で駆けていく貴方が

ふと
私とぶつかりそうになって

貴方は
気を遣って
避けてくれたわね

「ごめんね〜」と言いながら
通り過ぎていく貴方を見て

私は
「あぁ
惜しいな」と
思ってしまった

だって
貴方がそんな気を遣わずに
その勢いのまま
私とぶつかってくれた方が
ずっと嬉しかったもの

貴方に突き飛ばされ
私の心臓に
ときめきが
ダイレクトアタック

ずっきゅんと
胸を打ち抜く
貴方へのときめき

それをイメージするだけで
私は
もう
たまらない

あぁ
貴方になら
突き飛ばされてもいい

むしろ
突き飛ばして

そして
私の心臓を
打ち抜いて欲しいわ

そんな気も知らず
なんで
避けるのよ?

貴方のその
鈍感さ

ホント
憎らしいわ

いっそ
私からぶつかってみようかしら?

その時は
覚悟してよね




22/07/25 18:36更新 / アキ
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