夢幻であっても私は祈る
気を抜けば
聞こえてくる
水が欲しい
出口のない
闇の中を
彷徨う者達の
渇望する
声か
何を
求めている?
自分の飢えを
苦しみ悲しみ
全ての負の想いを
払拭してほしいと
救いを求める
声なのだろう
水をあげたくとも
そこに水はなく
あったとしても
水を飲むための
体がない
ただ
欲求だけが
そこにある
私に出来ることは
ただ祈ること
光の道を示し
そこを辿りなさいと促して
救われることを願い
その様子を
見届けること
それが出来ると
すっと楽になる
そして
ありがとうと
声が聞こえる
これは
夢幻か?
だとしても
私の中で実際に起こっていること
この夢幻と
付き合うのも
私の宿命と思って
祈るしかない
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