1月の寒空の下、散歩にて
1月下旬の
寒空の下
あぜ道を
散歩すれば
野に咲いていた
草花は
白くからからに乾き
田んぼは
跡形もなく
真っ平らに耕されていた
辺り一面
白か茶色の世界
殺風景の中
緑はないか
探しても
見つからず
まだ
春の兆しとなるものは
見当たらない
吹き抜ける
冷たい風が
心地よく
眠りを誘う
とぼとぼ歩き
用水路まで辿り着く
夏場に眺めた
アメンボや
黒トンボの姿が
懐かしい
今は
何も水辺に
存在していない
何とも
殺風景な
散歩道
春の兆しは
無いとしても
見えないところで
準備はしているのだろう
からからに乾いた
枯れ草も
肥料となって
春の草花の命を
繋ぐだろう
田んぼに水が引かれ
早苗が植わるのが
待ち遠しい
緑が
一面に地を彩るのは
いつになるだろうか?
うずうずとする想いを
膨らませながら
家路に着く
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