満月よ、ありがとう

うす藍色と
うす紅色の
グラデーションがかった
夕暮れ時の空に

くっきりと
まん丸お月様が
白い輝きを放って
顔を出していた

あぁ
美しいな

今日も一日
働いて
疲れて家路につく

その帰路において
「美しい」と思えたことが
嬉しかった

やはり
心を機械的に動かすだけで
一日を終えてしまうのは
つまらないし
人生がもったいない

機械ではなく
心のある人間なのだから

「美しい」とか
何か心を動かす一時がないと
心が呼吸できないのだと思う

「美しい」を届けてくれた
満月よ
ありがとう

おかげで今
心は息を吹き返すことが出来たよ


21/12/18 17:01更新 / アキ
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