有明の月

ふと
空を見上げれば
君がいた

澄み渡る青空の
白雲に紛れて
ひっそりと

千切れた雲に
似せているけれど

ちゃんと君だと
分かったよ

夜空を照らす
淡い光の君は

昼間にも
ちょこんと空に
顔を出すなんて
どうしてだい?

お日様の光を受けて
夜空にて輝く君は

自分を美しく魅せてくれる
お日様に
いつしか恋するようになって

日中でさえも
空に出るようになったんだね

白雲の振りをして
こっそりと
お日様を覗き見するようになったんだ

遠くからでも
眺めていたい

そんな淡い恋心が
青空にて
白くぽっと
空に浮かんで見えている




21/10/15 21:42更新 / アキ
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