夕食時の父娘の会話

夕食はいつも
父と準備する

こんばんは
白菜のうま煮と
かぼちゃのそぼろあんかけ
そして
冷ややっこ

白菜とかぼちゃは
私が料理し

冷ややっこは
父が人数分に分けて
みょうがを刻んてくれた


いただきます

かぼちゃ
どう?

う〜ん
ちょっとしょっぱいな

あぁ
確かに
塩コショウかけすぎたかしらね
じゃあ
白菜は?

こっちは
逆に味が薄い

なら
プラスマイナスゼロだね

そうだね
でも
白菜のうまみが効いているよ

なら良かった


料理の出来を
評価してもらうとき

ただ
「美味しい」と言ってもらうのも
ありがたいけれど

感じたことを
率直に言ってもらった方が
私は嬉しい

少しショックを受けることもあるけれど
今度、どうしたらいいかを
考えることが出来るし

家族の
「美味しい」という顔が
見たいから

もっと頑張ろうと
思うことが出来る

何より
父が言ってくれるから
すっと言葉が
心に入ってくる

嫌味のない言葉だからというのも
あるけれど

それだけ
父を信頼しているからだと
私は思う

21/10/08 20:00更新 / アキ
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c