自然がもたらすリカバリー

今日は朝からよく晴れていて
心地のいい天気

何気なく外に出て
家の裏の
田んぼのあぜ道を
散歩してみる

吹き抜ける
ヒンヤリとした風
私の肌を
そっと撫でる

風が吹く度に
さらさらと葉の擦れる音

稲も黄色く色づき
豊かな穂を垂らしている

畔に咲く草花の
緑、青、白などの
自然の色が目に優しい

シオカラトンボが
まだ飛んでいる
夏がまだ
名残惜しいか

不意に目の前に飛び込んでくる
バッタやモンシロチョウに
驚かされる

用水路で飛び交う
見たこともない虫

おそらく
蜻蛉の仲間か

黒い羽根が
目を引くほど
美しい


自然の
あれこれに対し
耳を澄ませて
眺めて
肌で感じる

そうすると
自分も自然体でいられるのか
ずっと凝り固まっていた
心の緊張が解け

ずっしりと
自分の体の重みを感じる
それだけ疲れていたのだと
思い知らされる

また
自分の中の
わちゃわちゃとした雑音が
すーっと抜けていく


自然に触れると
リカバリーが働き
本来の自分に戻ることが出来る

自分の中の
色んなものをリセットする

その時間を作るのも
悪くはない

心身を起こして
活動的になるために散歩したのに

あまりにも
心地よくて
リラックスし過ぎたかもしれない

でも
それでいい

今、必要なのは
休息だということを
自然が教えてくれた

自然よ
ありがとう

21/09/16 23:05更新 / アキ
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