使命感にずっと支配されていた
私が支援者を目指したのは
どうしてだろう?
純粋に
人が好きだからとか
役に立ちたいとか
そういう気持ちが発端ではない気がする
むしろ私は
人好きではなく
人と関わることが面倒くさく感じる
義務として関わるのはできるけれど
それ以上は無理かもしれない
そんな私を
支援者にとかき立てたのは何か?
「人の役に立たなければならない」
「誰かを助けられる
そんな素晴らしい人にならないといけない」
そういった固定された観念
つまり
「使命感」が
私を支配していたんだ
私は非社交的で
いじめにも遭ってきた
そのためか
自己肯定感が低く
自信もあまりない
その反動か
「誰かの力にならなければ」という
使命感が昔から強かったかもしれない
作業療法士という仕事を知って
大学に入って学んで
資格まで取ってしまったから
さらに拍車が掛かってしまった
今の自分には
支援者は無理だと分かってから
空虚感が拭えない
今だから気付く
私は自分をあまり愛せていない
だから
他人を心から想うことが出来ていない
義務的に対応は出来ても
それ以上のことが難しかった
作業療法士の仕事は
単純に能力や理解が足らず
しんどくなったのもあるが
心から他人を想うことが
上手く出来ずに
それでしんどくなったのもある
自分を愛せない人が
どうやって他人を愛し
支援するというのか?
人の役に立ち
他人に尽くすことで
自分を肯定しようとしていた
しかし
そんなことで自分の心の穴は
埋まらないだろう
今、私に必要なことは
その強すぎる使命感から
自分を解放すること
支援しようとしなくても
ただ生きているだけで
学べるものはあるし
誰かと関わるだけで
意識していなくても
誰かの役に立っていたりもする
誰だってそうだ
私は
私であるだけですでに
価値がある
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