私の色

みんなと同じ色に染まりたくて仕方なかった

だって
あまりにも自分は不出来で劣っているから

それが嫌で
みんなと同じ色に近づこうと
努力してきた

その一方で
みんなと全く同じ色になるのも嫌だった

だって
自分が何者か分からない
その他大勢の一人になるのが怖かったから

自己のアイデンティティーを確立するため
自分独特の色を持つ努力をしてきた

どちらの努力も矛盾しているね

でも、どちらの努力もあったからこそ
今の私の色があるんだね

私は今、どんな色をしているかな?

それほどきれいじゃないと思うけれど
嫌いではない色かな


19/09/04 17:56更新 / アキ
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