辛いときの処方箋

人生にマニュアルはない

辛いときは
笑いなさい

そういう人もいれば

辛いときは
泣いていい
怒っていい

そういう人もいる

辛いときの処方箋は
人によって違う

それは
価値観や人生観が
人によって
異なるから

自分に合う
辛いときの薬って
何だろう?

それは
自分自身に
問うしかないし

自分だからこそ
自分に最適な薬が
調合できるはずだ

薬として
挙げられるのは

マンガやポエムなど
趣味に興じて
発散すること

紙に
起きたこと
感じたこと
主観、客観的考えを
書き出したり
話を誰かに聞いてもらって
気持ちや考えを整理すること

考え気持ちが
堂々巡りするならば
何もせず寝ること

いずれを取るにせよ

まず
時と場合によって
薬は変えるべきだと
私は思う

試行錯誤を繰り返し
自分の心をいい方向へ
導く

それは
大変だから
時に嫌になる

でも
たまには
ネガティブに溺れてもいい

常にポジティブでいる必要はないし
できないだろう

人生の波を航海し
舵をきるのは自分

その旅路に
無駄な経験も
余計な感情もない

今までの人生が
辛く険しい道のりで
もう駄目になりそうだ

弱音ぐらい吐いてもいいさ
少し立ち止まって
休んでもいい

とんとん拍子に事が運ぶ
そんなことはめったにない

自分が苦境に立たされているのに
周りは自分に手を
差しのべてくれない

それどころか
努力が足りないなど
プレッシャーをかけてくる

あるいは
私を眼中に入れておらず
空気として扱うか
嫌悪してくる

などなど
色々な理不尽が起こったりもする

それに腹を立ててもいい

色々悩んで
色々な感情が湧く

それは自然なことだから


ただね
自分の人生という海を航海し
船の舵をとるのは自分だということ

これは忘れてはいけない

自分を導くための処方箋を
自分で出さないと
自分を救えない

自分には無理と
航海を投げ出してしまっては
そこで終わり

と思うけれど
人生は死ぬまで続くから
苦しい旅が延々と続く

自分でピリオドを打つしかない

つまり
いかに自分の人生に責任を持って
いかに自分をコントロールできるか

それ以前に
それらをしようとする意志が持てるか

それが肝心だと
私は気づいた

色々な経験も感情も
また同じような状況に立ったとき

肥やしとなって自分を支えてくれるから
割りとスムーズに対処できるんだ

また
昔の自分と
同じような境遇の人に対して
手を差しのべられるよ

辛い経験をして
それを自分の成長に活かせる人は
経験していない人よりも
広い視野を持って人に寄り添い
人を導くことができる

私の経験からして
辛い人生って
損なことばかりではないのだ

誰かの人生は
他の誰かの人生のためになる
自分だけでなく
誰かの人生の役にもたてるなんて
凄いとは思わないだろうか?


最後に

自分一人で抱え込まないで

時には誰かに相談しようよ

もちろん相手は選ぶべきだけど
信頼できる人や環境に
助けを求めていいんだよ?

その代表例として
辛いときの処方箋で
万国共通のものがある

それは
ハグだ

言葉がなくても
相手の温かな思いやりが
体と心に染み込んでくる

言葉の通じない
幼い子供や外国人相手でも
安心感を得られる
体を使った処方箋

私の場合は
今でも父とよく
ハグをしている

とても心地よくて安心する

人は誰だって温かい
本来は皆、温もりのある
優しい人間なのかもしれない

お互いの温かさから
滲み出てくる優しさに
心が洗われ
癒される

それができる
相手や環境がないならば

まずは
自分を自分でハグしてあげようよ

自分の温かさや優しさを感じて
癒されてみよう

まずは
自分が自分の一番の理解者になり
一番の支持者になること

それができれば
ある程度
自分がブレなくなる

人生な航海は険しい
でも
舵をとって
うまく乗り切れたあとに
見えるなだらかな海や空は
なお美しく見える

生きるのは難しい

生きる過程が難しいのであって
それをいかに対処するのかが難しい

だからこそ
その経験値が自分を成長させ
幾分かは生きやすくなるだろう


長くなってしまったが
自分の人生を放棄しないで

辛いと思うのは自由
だけれど
どうせだめだ
変わらないと思ったら
そこで終わり

目を瞑らずに
冷静になって処方箋を考えてみてよう

諦めなければ
道は拓けるから




20/06/19 17:41更新 / アキ
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c