「助けて」が言えない
私は
自分で言うのも何だけれど
忍耐力がある
友達は何人かいたけれど
常に側にいる訳ではないし
結局
頼りになるのは
自分だけだから
どんなことにも
耐えて
自力で対処法を見つけて
その場を切り抜けていくしかなかった
だからかなのかな
どんなに苦しくても
私は
「助けて」が言えない
助けを呼んでも
誰も助けてくれない状況ばかりだったから
どこかで諦めている
私はもう大人だから
独りで頑張るよりも
誰かに助力してもらったほうが
より生きやすくなることもあると経験している
そのはずなんだけれど
なかなか
「助けて欲しい」と言えない
助けてと言って
誰かが助け船を出してくれると
それを期待できるほど
私はおめでたい性格はしていない
結局
自分で解決するしかないのだと
そう思うからこそ
どんな難問にも挑み
躓いて怪我したり
途中で道を見失いさまよいながらも
歩き続けて
ようやくまた道を見つけて
壁をよじ登り
または壊して
自分の軌跡を作っている
ただ
その道は結構険しくて
独りで歩むには
心細くなることもある
時々
怖じ気づいて
立ち止まってしまう
誰か側にいて
途中まででいいから着いてきて欲しい
そう思うことがある
「助けて」
その声が誰かに届くならば
どうか
私の隣に来てほしい
ただ
励ましの言葉を贈ってくれるだけでもいいから
どうか
私の心を
支えて欲しい
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