無関心であることの罪

世界は楽しいもの
魅力あるものに
あふれている

けれど
目を背け
耳を閉ざし
口をつぐみたくなるものもあって

それに対しては
関心を向けたくないものだ

学校、職場での
陰湿ないじめなんかは
その代表例
いじめに加わっていその他大勢は
無関心を貫くことで
無関係を主張し
潔白である自分を演じている

他にも
孤独死や引きこもりとか
誰かが手をさしのべれば
最悪なことは避けられそうな問題は
ごろごろと転がっている

でも
多くの人は
見ざる言わざる聞かざるの
無関心でいるため
何も問題がないように錯覚し
自分の保身のため
目の前にある問題を切り捨てている

ただ
手をさしのべて何かするというのも難しいことで
それにはそれ相応の責任が伴う
それができなければ共倒れすることもあるし
事態を悪化させることもある

いじめられっ子を
助けるつもりが
一緒にいじめられる
それでも踏ん張れる器量がなければ
助けたことを後悔するかもしれない
さらにいじめがエスカレートするかもしれない

また
手をさしのべた先の相手が
心を開いて信頼してくれないこともあるし
その手を振り払い
殻に閉じこもっていたいと思うこともある

たとえ心から助けを求めていても
やむを得ない事情で支援を受けられず
苦しい生活を続ける人もいる

手をさしのべることってなんだろう?
何かをしてあげるのが一番いいのだろうけれど
それが難しい場合はどうしたらいいのだろうか?

分からない
だから
少なくとも
関心を向けなければならないだろう

何かをしてあげるのは
限られていて
もしかしたら自分には
何もできないかもしれない

知って
自分の中で問題として認識することが
自分にできる善処かもしれない

ただ、私が罪と思えることは

傍観もせず
何もないこととして
自分の視野からそれを排除してしまうことだ


19/09/01 11:32更新 / アキ
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