好きでい続けるのは難しい

子どもの頃
あんなに大好きで
毎日描いていた絵を

いつの頃からか
1日、2日と休んで
気がついたら
数ヶ月、数年と
描かなくなってしまった

最近、思い立って
暇があるときに描き始めたけれど

仕事や家事に追われ
時間が空いても
漫画とかテレビ
睡眠に時間を割いてしまった

私は
絵を描く意欲すら
わかなくなっていた

あの頃の
絵に対する愛着も情熱も
ほとんどない

まるで
昔、仲の良かった友達が
学校を卒業したことで
会う機会がなくなって
次第に疎遠になっていくように

好きな気持ちが
薄れていく

その虚しさ
悲しさといったらない

どうしてそうなってしまったのだろう?

それは
自分で手放してしまったからよ

ずっと大切に思っていたとしても
触れ合う機会が少なくなれば
気付かぬうちに
気持ちが離れていくのよ

本当に大切だと思うものは
手放してはダメよ

好きでい続けるには
なるべく
関わり続けなければいけないよ

物事に対してもそうだし
人に対してもそう

想いは常に揺らぐし
変化する

だから
大切な人がいるならば
大丈夫と思って放っておかないで

気がついたらでいいから
時間があるときでいいから
声を聞かせてあげて
話を聞いてあげて

ちょっとの関わりで
繋がりはちゃんと結び直されるから





19/08/16 00:09更新 / アキ
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