独り言。
空虚な正しさが蔓延し、過去の失敗ばかりが目につく私の日々を
私は失敗作として生きている。
"価値観を囲い合う言葉の交わし方"、"関係性の壊し方"、"会社の辞め方"…
検索履歴はどれも死んでる。
「硬い殻が邪魔をして、転び方を知らないまま、
重たい指先が躊躇して、誰の痛みにも触れないまま、
此処まで来てしまったんだね。」
独りになった私の声は、無色透明になって足元に零れ落ちる
拙くとも、儚くともなんともない。
《天国》
煙を吸い、喉を震わし、視線を結び、熱を奪い合ったあの人との日々、
私は何者でもなかった。
ありふれた輝きに憧れて、どこにでもある服で着飾って
私は本当にそこに居たのかな。
《地獄》
温もりを求める虚しさを、私は今になって思い知る。
それが叶わない絶望は、また少し後になって気づくんだろう。
毎朝。
目が覚めると、あの日の夜を思い出す。
遠い空は、街の灯りを反射して
何処か温かそうだった。
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