佳織
拭っても落ちない
失敗作みたいな私の日々は
子供じみてあげっぽい
ファミレスから出てすぐに
あいつが突然してきたキスは
お子様ランチの味がした
吐き出せなかった汚い言葉は
広告の裏に書いて捨て去って
取り出せなかったポッケの煙草は
洗濯カゴでぐちゃぐちゃしてた
居場所が消えて
私も消えて
いつも何も残らない
じゃらじゃらと着飾る前
着なくなったスーツが私を睨む
過去は私をすぐ責めたがるから
もともと居場所なんて無かったと言い聞かせ
今日も独り夜を明かす
16/12/29 04:26更新 /
怜
いいね!
感想
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c