忘れられた公衆電話
会いたい
今は会いたくない
こんな姿で会いたくない
誰にも知られたくない
いつ会えるかな
もう会えないかな
きっと会うこともないだろう
もうどうしようもない
こんなはずじゃなかった
いやこんなもんかな
誰も期待なんかしてなかった
最初からわかってた
公園の片隅に
目立たぬように立つ公衆電話の
受話器に耳をあててみた
誰かの懐かしい声が
聞こえてくるような気がした
24/06/13 15:02更新 /
吉木草平
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