春だから、春

わたしは
ずっと眠っていたの

君が鍵盤に触れて
澄んだ音が空気を揺らしたとき

瞼に感じた光に
そっと目を開けるように
わたしは目を覚ましたんだ

君の奏でる音は
水色で透明
太陽を反射して輝く
朝露みたいに
美しく輝いて

心地よい

暖かくなってきた
ふかふかのベッドから抜け出して
また外に出よう

23/03/13 23:59更新 / める
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