君の傘
雨が 降る
軒下に 滴り落ちる ドロップ
色とりどりの傘の 花たち
おもいおもいに
開かせて
その中
ボクは キミの 姿を
探している
思えば キミとは だいぶ
会っていないよな
どんな 色の 傘で来るんだろう
前に 会った 時は
前髪を 切りすぎて
ショボン と してたっけ
ボクにしてみれば
キミの 柔和な 目尻の下がった 目が
よく みえて 素敵だな って
おもったけど
そんなことに 思い巡らせ
雨の中
半透明の 青いビニール傘を さして
待っていた
ふと 気づくと
キミが 駆けてくる
何色の傘か
想像してた ボクの
予想を 覆し
傘もささず
雨に濡れて
ボクの傘に入ってきた
少しだけ
切りすぎた 前髪を
触りながら
雨に濡れたから 少し 長く
見えるでしょ
クシャっと わらった
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