それはさざ波のよう



ゆらりゆらら
幼きひの
夢のゆりかご

揺られて
揺れて
母の手に 守られていた

ゆららゆら
眠りを続ける

時の過ぎゆく 
スピードすら  
わからないままに

冬であろうと
寒さをおぼえず

春の穏やかな
風さえ
感じることはない

ただ
守られていた

ゆりかごの秘密

ゆらゆら
ふわり

目覚める迄

現実という名の
試練を
知るまで








24/10/16 08:23更新 / まさ
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