遥かな はる
春爛漫 花のかおりに 包まれて
キミとボクは出会う
キミはなぜだか
さみしげな瞳
ほんの少し
グレーがかった その目は
それでも 真っ直ぐ
前を見据えていたね
ボクは 名前を 聞かなかった
どうしてか
わからない
だけど 名前なんて
どうでもいいような
気がしたんだ
キミはさ
きっと 春の妖精
あたたかい風の誘うままに
風の向くまま
気の向くまま
可憐な花々に 囲まれて
かぐわしい匂いの 漂うなかを
ふたりの お喋り が
楽しそうに 響いたね
他愛ない 話で ふたりの
時間は 過ぎてゆく
まるで まるでさ
昔から ずうっと
知っていたかのよう
すぐに打ち解けたのも
実は ボクにしてみりゃ
珍しいんだ
キミは どうだったかなぁ
春の香のきみへ
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