鎌倉寺

小振りの雨に咽ぶ古都・・・

ひとつの傘に身を寄せ合い
道陰の苔が浮き立つ敷石の
優しい心地よさを感じながら
閑寂な鎌倉路を歩きます

やがて眺むる紅の空に浮かぶ
紫がかった雲の隙間から覗く
薄ら日
二人の陰を穏やかに包み
四季色に染めた風
花々をゆらゆらと揺らします

ふと立ち止まり
言葉無く見つめ合う
あなたの瞳が・・・語る
愛の言葉に私は涙を流し
胸に蹲りながら
伝わる温もりに幸せを感じ
微睡むように瞳を閉じます


24/11/04 14:02更新 / マサキ
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