さよならの前に

さよならが来るとわかったから

一つ一つを記憶していようと思った

涙が滲んでしょっぱかったご飯も

涙で霞んで一層曇った夜空も

ただそっと握ってくれた手の形も

これが最後になるだろうと

心のなかで覚悟を決めていたから

さよならの前にすべてをちゃんと

覚えていられるようにした


23/01/03 00:59更新 / かごめ
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