遠い日の花火
子供の頃の夏の思い出は
大きな花火が彩っている
おばあちゃん家の屋上から小さく見えた大きな花火
海岸沿いに並んで母とみた天から落ちるような大きな花火
出店に夢中で花火そっちのけで友達と音だけ聞いた花火
バイト先の職員出口からみたさりげない花火
小さい頃はあんなにも夏には花火が咲いたのに
いつからか花火は咲かなくなった
仕事の都合で行けないことも
有料化で買えないことも
帰路の混雑の大変さも
行こうと思えばそこにあるのに
昔よりずっと遠くになった花火
すべての時を止めて世界の終わりみたいに咲き誇る大きな花を
また夜空にいつか見れますように
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