住宅街のお姫様

なんの取り柄もない

むしろ欠点ばかり

そのくせ努力もしない

ありのままを私を

いつか見つけてくれる人を

ずっとずっと待っていた

囚われの身のお姫様みたいに

高い塔や立派なお城の中じゃなく

静かな住宅街の安い賃貸の一室で

ずっとずっと待っていた

誰にも見つけてもらえなかったのは

選ぶ覚悟を決めなかったからだと

教えてくれる人はいなかった

24/06/06 18:47更新 / かごめ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c