それではまた明日

たわんだ電線の黒い腹を

夕焼けのオレンジ色が照らす中

長く伸びる影に別れを告げて

自転車にまたがって明日へと向かう

今日に置いてきた思いと

明日への希望が人生だとしたら

あと何回生きていけるだろうか

いつか来る終わりに向かってペダルを漕ぐ

「それではまた明日」

学校の先生の締めのような言葉で

何事もない日々の尊さを噛みしめる


22/12/28 21:36更新 / lalala
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