絵本
この世にはどれだけの絵本があるのかな
そして素敵じゃない絵本が存在するの?
絵本のページをめくるときの
その乾いた音が 僕は大好きだった
魚が好きだったから
魚の絵本ばっかり見た
小学生のころ
教科書に昔見た絵本が載っていた
そのときは自分が大人になった気がした
絵本を描いた素敵な大人たちが
切に込めた願いを
僕は知らないか 忘れるかして
ここに今立っているよ
だから 知るなり思い出すなりすればいいんだ
いずれ全てが消えてしまう定めでも
優しい気持ちが心に芽生えた瞬間は
微笑んでさえすればいい
それを子どもたちは真似していくはずさ
"いいことばかりを覚えてくれるといいんだけど…"
母親がいつかそう言った言葉が
今はなんだか 僕の胸にいっぱいで…
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