アカデミック
地方の大学の敷地内
僕は友達を訪ねに来た
するとすぐに思わず目を見張った
ガラス張りの教室が
地平線まで続いているから
そして曇った空へ手を伸ばすように
教室棟が幾千と建っている
でもそれではまだ足りないのだろう
校内は別のビルの工事でひどくせわしい
世界にはきっと勉強することが
山ほどあるんだな
僕はそれを見て回ることしかできない
取り返せない時間の一つ一つを
大学のコンクリートでできたオブジェに見て
そうした考えにひとたび手を引かれると
僕はそれを振り払うことができない
スイッチを入れたり切ったりするように
切り替えることができないんだ
今まで僕は何をしていたんだろう?
友達のことは頭から消えていた
生きていようが 死んでいようが
もうどうでもいい
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