眠り
心の中の蝋燭を
吹き消してしまったら
世界に対して
盲目になってしまう
でもよかった だって
ひとしきり眠りたいところだったから
朝起きても 人と喋っても 悲しいことがあっても
心の中は眠っている
そうでもしないと
世の中と付き合えきれない
日向を生きる奴が言うには
それはゾンビ
仲間がどれだけいるのかな
この夜の闇をほっつき歩く時だけ
目は見開かれて 涙で潤んでる
悪い夢から覚めたばかりだから
いずれまた床につけば 悪夢の続き
シワだらけのシャツの
胸のポケットからのぞく
折れた蝋燭
TOP