眠り

心の中の蝋燭を
吹き消してしまったら
世界に対して
盲目になってしまう

でもよかった だって
ひとしきり眠りたいところだったから
朝起きても 人と喋っても 悲しいことがあっても
心の中は眠っている

そうでもしないと
世の中と付き合えきれない
日向を生きる奴が言うには
それはゾンビ

仲間がどれだけいるのかな
この夜の闇をほっつき歩く時だけ
目は見開かれて 涙で潤んでる
悪い夢から覚めたばかりだから

いずれまた床につけば 悪夢の続き
シワだらけのシャツの
胸のポケットからのぞく
折れた蝋燭

24/01/06 22:34更新 / 南米こむすび
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