砂浜の探索

車を買った
好きな曲をかけて
どこへだって行ける
君の家に行こう

夜 君を連れ出して 海に向かおう
砂浜の流木に腰を据えて
あてもなく互いのことを話す

会話が途絶えたとき
さざなみの音に気づく
それは力強く寄せては返す

どこかスピリチュアルな気持ちになって
自分が生まれる前のことや
海の中の景色 遠い星のことを思った
それにもすぐに飽きて

僕は一人 君を置いて
シーグラスを探し始めて
結局ゴミしか見つからなかった
それを君が笑った
ゴミ以外にも見つけたぞ
それは君の笑顔だ

帰りの車は砂だらけだった
それに気づいたのは朝
仕事に向かうときだった

25/04/24 01:45更新 / 南米こむすび
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