身に余る言葉

傷つくだけの心は
誰だってもっているだろう
ありふれたものだ

この上ないほど深く傷ついたとき
枝分かれした道に立つ自分を
君は見つけるんだ

憤りを人にぶつけるのか
それとも怒りを優しさに変えるか
他にも無数の道がある

それは細々としていて
箱いっぱいに入った
石ころみたいに見える
そしてそれらを物色する

そんな場面を人は自由だなんて
言うけれど 多分そうじゃないだ
どうなるかは決まってる
選択肢なんてないんだ

それは運命と言うには
ロマンがないし
定めと言うほど
たいしたものかね

何か別の言葉がある気がする
それは 諦め とか 享受 とか
そんな言葉に近い気がする

ちょうどいい言葉を
作ろうと思えば作れるんだ
誰にも通じない自分だけの言葉を
言葉と言えるのかは置いといて

ただ俺は知ってるんだ
運命 とか 定め とか そんな言葉が
自分や平凡な奴らの身に余るかを

24/08/21 21:11更新 / 南米こむすび
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