生業(なりわい)の憂い
14世紀の黒死病は遠い影
しかし私の脳は熱く焦げる
叙情は死んだか?
疲れ、傷つき、
あなたの胸に落ちていく
音楽よ
パッヘルベルのカノンは1680年
美の懐に寄る辺無き風狂子は遊べ
意地をかけて
事実の乱立に荒廃のビル群よ
わが身を抱き、抱きあぐね
小さく揺れる白いスズランよ
おまえは性悪説を肩に背負い、
そして己の純潔を守るが為、
その魂に毒を孕んだか?
おまえの眼差しに宿る明日よ
天空の帽子は重みを笑い
お前は安らうか?
光を集めて輝く生命を
謳歌するために
すべての存在は生まれた
得難き愛よ
ヘドロを喰らい
冷たい雨に打たれイシツブテが降っても
歯を剥き出せ
スズランの白く連なる花弁の可憐と闘いよ
尚も生き抜け
すべてのおまえよ
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