無題
針葉樹林帯を覆い
北限のオーロラよ
緑に揺らめく恩寵よ
おまえは森の吐息かもしれないね
融通無碍の優しさと自由が手招きすれば
愛は人という存在を、命を、
その霊性を奇跡だと囁く
さあ、私を包んでよ
天女の羽衣となり宙(そら)へ
闇の金銀
生きて、生きて、生きて、
誰が孤独ではなかったか?
皆、孤独だ
気がつけば
地球の何処かで朝焼けが
チロチロと赤く燃える蛇の舌だ
太陽が競艇選手が如く漕ぎいだして
「生きろ」と高笑いすれば
私たちのこの世界はひと椀のスープだ
さぁ、召し上がれ
25/08/30 05:00更新 /
湖湖
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