靴
さぁ、夏だ
赤い鼻緒の桐下駄の出番だ
夏は涼しくサンダルだ
ペディキュアはどうしようかな
塗るか、今年は?
クロックスは見かけが悪いけど
凄く楽だよね
フェミニズムの社会運動で
女性にヒールを強制するのを
止めさせる運動があったね
働く女性の足元は解放されたのだろうか?
若い頃、スーツにヒールを履いていた
その頃の紫の革のお気に入りのヒールをまだ持っている
酒に酔って転び、革に傷がついてしまった跡がある
もう粗方履けないかな
そう思っているのだが何となく捨てられなかった
あの頃の記憶が蘇る
まだ若く、傷つきながら青春を闘って
ヒリヒリする孤独の張り詰めた時代
とても遠い昔のことのような
昨夜の痛みのような
誰も訪れない天蓋のベッドに
薄衣の淡い緑のカーテンが風にゆわり、
わずかに揺れつ、呼吸している
そこに私の傷ついた青春がいつまでも眠っている
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