籠の鳥は
籠の鳥は空が恋しい
もう一度、自由に飛びたい
でも不条理は彼女を捕らえた
彼女は狭い籠に苦痛を感じながら
髪をかきあげる
お腹がすき
水を求め
孤独で堪らなくなり
歌って愛を求めた
眺めてくれるあなたに歌を歌おう
あなたは愛を返して下さらなくては
私の羽を切ったのだから
私を閉じ込めたのだから
彼女は弱くなり
エキセントリックになった
籠の鳥は纏足の女
力量不足の、と言おうか
不遇の、と言おうか
飛ぶ権利と喜びの蹂躙よ
愛の贖いよ
プライドは燃えて灰になりかけている
それが籠の鳥であると言うことだ
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