心の糸電話
夜の孤独にあなたは膝を抱く
闇夜に赤い糸電話を渡し
あなたに思いを囁きたい
お元気ですか
何に囚われていますか
私は存在として
時として
あなたの毛布になれるといい
夜のあいさつはそんな他人同士の
心の距離を測る
あなたは温水の瞳をしている
夜の止まり木に座る鳥の羽音が
チッとレコード針のように
踵を返せば天空は銀河だ
さあ夜の海風に吹かれよう
孤独が蠱毒では無く沸騰して
私はあなたを見つけた
その価値を
痛みを抱き寄せる夜に感謝したあとで
昼間の平凡な公園で
あなたとおしゃべりする
そんな太陽のダイナミズムに愛されたい
私はそんな夢想をした
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