儚く飛ぶ
カゲロウよ
儚い命よ
夕暮れにお前たちの大群が
川面を低く飛んでいく
薄絹の羽
枯れ草ほどの軽い体
おまえたちには口がない
パートナーを見つけ番えば終わりだ
大人になって飛んで数時間で死ぬ
不憫で
懸命な生き様よ
ホロリとする弱く美しい者よ
おまえたちは祈りのように
地球の熱い息のように
立ち昇り、その気炎はしんみりと
囁きが最も美しいように
25/03/08 02:40更新 /
湖湖
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