哀しみは

哀しみは冷たくザラザラの風に晒されている
私は自意識を鈍麻させるために酒を呑みたくなる
人形がぼろりとして所有を嘲笑う
限界を思い出して海を詩にする人の紙のサイズはA4だったりして
切なさをやりくりする代わりに鉛筆を握る価値はいかほどか
疑うな
コルセットのように愛と幸福のビジョンよ
虚しい失った様々の影
一度通った道をもう二度と歩くまいと
それは自負だったのに弱さに変わった
花火を思い出して夏の線香花火をいじましくいとおしむ
ああ私はあなたの手を握りたかった


24/05/26 00:58更新 / 湖湖
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