おまえと混じり合う

愛していた猫が死んだ時
私は火葬した骨をひとかけら食べた

私の中でずっと一緒に生きよう

そう思ったから
あの子を愛しているから
ひとつになりたかった
死を受け入れるのが辛かった

人間は孤独だ

音楽を聴くとミュージシャンの心とひとつになれる
これを私は愛だと感じる

愛する人とセックスしたら一つに結ばれる
それは幻想だろうか
私は悲しい
若い頃、幻想があった
私は気が狂っていて、愛した人とセックスすると
本当の正気の私が生まれる、
という苦し紛れの中の切ない孤独な夢想だった

スポーツでスポコン少女だった頃、友情を信じていた
あの一体感と充実は生涯一だ

言葉を大切に重ねて心を重ねる営みよ
私はあの人を孤独にしていないか
そんな後ろめたさよ

愛は孤独を昇華する瞬間の花の運動かもしれないね

ひとつになりたい
あなたと

私はそんなことを思いながら無口に猫を撫でる







23/09/30 03:54更新 / 湖湖
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