おまえと混じり合う
愛していた猫が死んだ時
私は火葬した骨をひとかけら食べた
私の中でずっと一緒に生きよう
そう思ったから
あの子を愛しているから
ひとつになりたかった
死を受け入れるのが辛かった
人間は孤独だ
音楽を聴くとミュージシャンの心とひとつになれる
これを私は愛だと感じる
愛する人とセックスしたら一つに結ばれる
それは幻想だろうか
私は悲しい
若い頃、幻想があった
私は気が狂っていて、愛した人とセックスすると
本当の正気の私が生まれる、
という苦し紛れの中の切ない孤独な夢想だった
スポーツでスポコン少女だった頃、友情を信じていた
あの一体感と充実は生涯一だ
言葉を大切に重ねて心を重ねる営みよ
私はあの人を孤独にしていないか
そんな後ろめたさよ
愛は孤独を昇華する瞬間の花の運動かもしれないね
ひとつになりたい
あなたと
私はそんなことを思いながら無口に猫を撫でる
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