ぱっとしない人生
我ながら冴えない人生だな、と思う
子供の頃は破天荒なほどおてんばで有名な
元気いっぱいの
運動神経抜群の文学少女だったのに
冴えなさについては人がうんざりするから割愛する
聞いてほしい気持ちもあるけど、
まぁ、あまたの犯罪被害と病気に彩られた
人に言えない数奇な人生
だから私は無口になろうか
我が家の猫は病弱で
小学校の頃に片隅によくいたおとなしくて地味な
勉強も運動もできず美人でも無い子に似ている
でも
一生懸命に生きていて
嬉しいと音符がはねるように
そっとかそけく
でも最高に嬉しそうに部屋を飛び回るの
それが可愛くて、堪らなく愛おしくて
愛おしくて愛おしくて
ああ、きゃしゃで弱い者が生きられない世界などクソだ
そう信じるのです
それが私の生きる証かもしれない
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