苦い記憶の人
叔母は小学教師だったが子供の頃から
何もしていない私たち兄弟に意地悪で大嫌いだった
教育ママゴンでエキセントリックで
収入の高い私の父にはおべっかを使い
何もしていない人間を虐める差別主義者でいて
ボランティアをしている偽善者だった
子供を東大に入れて得意で
久しぶりに会うと学歴や容姿、収入などを口に出して
私たち兄弟をバカにしてイジメた
私が悪意を向けたことは人生で一度もない
耐え切れず実家を飛び出して帰った時
私は走りながら屈辱で泣いていた
いとこたちを子供の頃から仲良くして可愛がってきたのにね
祖母がサンダルを引っ掻けて走って追いかけてきた
ティッシュにお金を包んでくれて
それをそっと無言で私たちに渡した
叔母の子供曰く、
叔母は愛してくれない夫と稼ぎ頭である自分の忙しさに
いつも怒鳴り散らして不幸だったそうだ
優しくない人、針山のようなとげとげしい人っている
優生思想には気を付けないと
そう教えてくれた女だ
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